コラム
在外邦人の選挙区投票を可能にする改正公選法が来年六月から施行されることが決まった。次回参院選から、在外選挙は新しい一歩を踏み出す。
日本国外最大の登録者を誇るサンパウロ。郵便から始まった在外投票は、比例個人への投票、そして公館投票へと一歩一歩進んできた。
そして故郷の候補への投票が可能になった。在外選挙権は「持っておく」ものから「使う」ものになりつつある。総領事館は動き始めている。次は有権者、在外邦人自身が動く番だろう。
日本より広いサンパウロ管内。公館だけでは限界がある。来年に向けた登録増、投票増のためには、地元日系団体の意気込みと協力も不可欠だ。
次回の選挙で母国にどれだけの「声」が届くだろうか。ここで「結果」を出すことが、さらなる制度の改善、ひいては海外選挙区の実現までつながる一歩にもなりうると思うのだ。 (ま)
2006/10/25
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