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終盤迎えた大統領選挙=ルーラ候補続投か=ダッタフォーリャ 調査 世論調査で61%が支持

2006年10月26日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】残すところわずか三日となった大統領決選投票に向けて、世論調査ではルーラ候補がリードを広げ政権を続投する可能性が強まっている。その中アウキミン候補が、逆転できるのかで国民の関心が高まっている。
 選挙は水もので必ずしも世論調査が当てはまるものではなく、現に第一次投票でルーラ候補が当選を決めるとの世評がくつがえされて決選投票にもつれ込んだ経緯がある。このため関係者は、世論調査は一つのバロメーターであり選挙はふたを開けなければ分からない、との見方を強めている。
 二十四日に発表されたダッタフォーリャの世論調査は二十三日から二十四日にかけて、全国三四七都市の七二一八人を対象に行われた。誤差は上下二%。
 それによるとルーラ候補の有効率は、六一%で前回調査を一%上回った。これに対しアウキミン候補は、三九%で前回を一%下回った。この結果を踏まえてダッタフォーリャはルーラ候補の当選は揺るぎないとし、アウキミン候補の逆転は困難だとコメントしている。
 ルーラ候補は、過去の調査で確実に支持を伸ばしてきている。六日の調査で投票を表明したのが五〇%で、その後五一%(十一日)、五七%(十七日)となり、今回は五八%となった。この背景には決選投票に向けてのキャンペーンが功を奏した。ルーラ候補はこれまでの実績を挙げながら大衆向けの政治を強調、これが受けた。
 今回の調査ではルーラ政権のこれまでの評価で、良いもしくは最良としたのが五三%で前回の五一%を上回った。悪いもしくは最悪が、前回同様一五%であった。
 これに対しアウキミン候補は、下落を続けてきた。六日の四三%から四〇%(十一日)、三八%(十七日)となり、今回は三七%にとどまった。しかしアウキミン候補の政策は一部で高く評価されており、アナリストらはルーラ候補のそれと決して見劣りしないものだと指摘している。
 これまでの第一次投票での調査を含めて、アウキミン候補の決選投票での支持は、いずれもルーラ候補を下回る数字となってきたものの、回を追う毎に上昇率で上回っているがルーラ候補に及ばない。