【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】サンパウロ州検察局は二十五日、現職警官を含む六人を職権乱用、恐喝の疑いで告発した。告発されたのは組織犯罪捜査課の現職捜査員の四人と弁護士および情報提供者ら。警官の中にはシルヴィオ・トヤマが含まれ、名前から日系人と見られている。
検察局によると、六人はマンション荒しなどの主犯格の強盗犯二人に対し、目こぼしの代償に二〇万ドルを要求した。結局脅迫金は支払われなかったものの、強盗犯二人が脅迫されたところをDVDに収録して検察局に訴えたことで事件が明るみに出た。警察の処罰委員会は警官らを停職処分にした上で、真相を追及することになった。
強盗犯らは前科があり、マンション荒しで強奪した金品で、相次いでガソリンスタンドを購入、その数は一九件に上っていた。警官らは逮捕を見逃す代りに、当初二〇万レアルを要求したが、ガソリンスタンドの一軒が六〇万レアルで売れたことを知り、二〇万ドルに要求額を引き上げたという。
ゆすり警官を告発=強盗の目こぼしに20万ドル
2006年10月27日付け