コラム
文協の屋台骨を揺るがすINSS問題解決のため、文協が文福協と改称する方向だという。
言ってしまえば、便法であり、今まで慣れ親しんできた〃BUNKYO〃を〃BUNPUKUKYO〃と言い換えることはないだろう。茶釜じゃあるまいし、響きが滑稽だ。
一九六八年にサンパウロ文協から、現在の名称に変わったときの印象を当時の新聞関係者は、「サンパウロから全伯に発展するようないい印象だった」と振り返る。
しかし、この改称以来、「全伯日系団体の統合組織」であるかどうかの議論が続き、揶揄される要因の一つとなっているのは皮肉だが。
文協はすでに、名実相伴う〃文福協〃の活動として近隣地区の教育活動も始めるようだ。
文協ビル改装が頓挫したとの話も聞くが、何はともあれ、INSS問題解決に向け、着実に歩みを進めているといったところだろう。 (剛)
2006/10/27
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