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高井さんに特別賞=江差追分全国大会で

2006年10月31日付け

 北海道江差町で九月十五から十七日にかけて開催された「第四十四回江差追分全国大会」にブラジル代表として出場したブラジル郷土民謡協会の高井勲さん(72)が、六十五歳以上熟年の部で審査員特別賞を受賞した。
 江差追分ブラジル支部の石川論支部長によれば、同大会には日本各地の予選を勝ち抜いてきた〃つわもの〃三百人が参加。ブラジル以外にもアメリカのサンフランシスコやロサンゼルスからも代表者が駆けつけ、三日間とも盛大におこなわれた。
 六月にサンパウロ市で開催されたブラジル大会で見事優勝した高井さんは「ブラジル代表に決まってから、この日の大会のために毎日練習しました」と笑顔で振り返る。
 「私は不器用なもんだから、人一倍練習をしなきゃダメなんです」。江差追分を練習して十一年。「民謡が好き」という気持ちを大事にして、地道な練習を重ねてきた。
 大会では惜しくも予選突破とはならなかったが、今回審査員から特別賞を受賞したことは、来年につながる大きな自信となったようだ。
 「日本の名人の声を聞いてレベルの高さを痛感した」という高井さん。来年もブラジル代表として出場すべく、毎日一生懸命練習を続けていきたいと話していた。
 石川支部長も「同大会も来年は第四十五回の節目を迎える。来年はグループで日本へいって、ブラジルの熱心さをアピールしたい」と胸を弾ませている。