コラム
「仕事の合間をぬって編纂したんだ」と玉腰範義編集委員長。コチア青年移住五十周年記念誌の出版祝賀会だった。
同記念誌の実態調査によれば〇五年時点で、農業に従事しているのが四百六十人中、二百二十二人。商工業就労者を含めると七割が現役だ。
また、ブラジルでの生活満足度に満足していると答えた青年は四百七人中、三百十四人。七七パーセントになる。
「コチア青年はサウーバ(蟻)のようにブラジル中にいるんだよ」と高橋一水会長。「何かしようって熱意だけで来たんだから」。
五十年前に二十前後だった青年たちは、今では多くが六十代。アマゾンから南伯までブラジル各地で活躍し、まだ一線を退いていない。
志半ばで帰国した人もいる中、ブラジルに残る出席者に自然と敬意の思いが湧いた。
(稲)
2006/10/31
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