ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 政治改革は第二の禊=成否は大統領の双肩に

政治改革は第二の禊=成否は大統領の双肩に

2006年11月1日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】カリェイロ上院議長は十月三十日、ルーラ大統領が第二期政権にかける政治改革の夢は、大統領自身の努力にかかっていると述べた。政治改革法案が上下両院で可決されるためには、大統領が与党と社会の後押しをバックに重要な改革を議題の中心に据えることだという。
 何が政治改革の核心かを、把握する必要がある。承認には連邦令の枠内にあって、五分の三の賛成票を得なければならない。政治改革案は、野党ではなくプラナウト宮から上程されるべきである。
 カイアード下議(PFL=自由前線党)から政治改革のはしり、政党法改正案として党員名簿や地方選挙規定、党綱領、選挙資金に関する四項目が上程されたが、連立与党のPP(進歩党)やPL(自由党)、PTB(ブラジル労働党)が反対している。
 上程案の目的は、候補者による党籍の売買を禁じたものである。党員名簿は党員を党へ縛り、浮気を禁じるもの。ブラジルでは下議一九三人が三三七回も移籍し、世界にも例がない浮気振りである。今回は野党の上程であったが、次は大統領の音頭で一連の同じ法案が、上程されるはず。