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空巣泥棒が急増=用意周到、プロの仕業か

2006年11月2日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ市ビラ・マダレナ区はモードやファッションの店が軒を連ね、お洒落な商店街として人気を博しているが、空巣泥棒が急増して商店主や市民に不安が広がっている。窃盗団の新しい標的となっていることから地元では防犯装置の点検や、木造の扉を鉄格子つきの扉に変えるなどの対策を講じている。
 警察では窃盗団の足取りをつかんでいないが、一味は日中客のふりをして店内に入り、めぼしい標的を物色していたと見ている。その上で深夜、防犯システムを取付けた電話線を切断して、扉や窓から侵入していた。
 付近の住民が物音を聞いていないことから、空巣専門の泥棒と見ている。被害は商品もあるものの、ほとんどがコンピューターなどの高価な電子製品が多い。 先月二十五日、新設開店を翌日に控えたファッション店が被害にあい、電子製品が持ち去られた。このため昔通りの手書きによる計算で、営業する破目となった。
 商店主は一様に表ざたにすることで、客離れとなることを嫌い、被害届を出さないでいる。これが被害を増長させる原因にもなっている。