【アスンシオン】一日にパラグアイ国の首都アスンシオンに空路到着され、日系人の熱烈な歓迎を受けた秋篠宮さまは、同日夜七時半に大統領府を表敬訪問して歓談され、続いて国賓として大統領主催歓迎晩餐会に出席された。
パラグアイ川沿いに建てられた壮麗な白亜の殿堂、大統領府の前には日の丸とパラグアイ国旗が整然と飾り付けられ、正面玄関両脇にも長さ十メートルほどの垂れ幕状になった両国旗。前庭には一時間も前から儀丈兵が整列し、今か今かと待っていた。
午後七時半ちょうど、殿下をのせた特別車が到着し、ニカルノ・ドゥアルテ・フルートス大統領とルイス・アルベルト・カスティグリオーニ・ソリア副大統領、ルベン・ダリオ・ラミレス・レスカ外務大臣はじめ、金沢ホセ三軍司令官、田岡功パラグアイ在京大使らが玄関前で粛々と出迎えた。
両国国歌が演奏されたあと、訪パ団と大統領一行がお互いに握手を交わした。
秋篠宮さまたちはすぐに大統領執務室に移動され、二十分あまりご歓談。大統領は日本や日系人によるパラグアイ発展への貢献をたたえる気持ちを伝えた。
その後、政府要人や日系社会代表ら約二十人で晩餐会となった。現地紙記者やカメラマンも十数人詰めかけ、熱心に取材合戦を繰り広げた。
翌二日付けの現地紙、最大手三紙「ABC」「ULTIMA HORA」「LA NACION」はそろって、秋篠宮さまのパラグアイ訪問を一面トップ写真付きで大きく報道し、現地からの関心の高さをうかがわせた。
日系人の貢献称える=秋篠宮さま=ドゥアルテ大統領と懇談=現地紙も大きく報道
2006年11月4日付け