コラム
国際交流基金サンパウロ日本文化センターで八日から記録映画祭「国境を横断する視線」が実施される。
作品の一つ「Permanencia~不変性~」は、兵庫県神戸市に暮らす日系ブラジル人の子どもたちが〃新しい地〃で直面した問題を必死に訴えるドキュメンタリー映画。
石井エリオ監督が、二〇〇四年から〇五年の日本滞在中に出逢った日系ブラジル人たちを撮影、記録したものを題材に、同作品と「手紙」(上映予定なし)の二作を作りあげた。
日本で上映されれば、彼らの〃行き詰まり〃がひしひしと伝わるのになぁ――。以前、自分の行き場を必死で探すデカセギの親たちを撮影した作品、「手紙」を観てそう感じた。
彼らの置かれている〃状況〃の理解と改善のためにも、同二作の日本上映を可能にしてもらいたいところ……。 (来)
2006/11/04
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