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航空会社、政府に賠償請求へ=空港の混乱はようやく収束

2006年11月7日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日、六日】航空会社全国組合(Snea)のアンシエッタ副組合長は四日、混乱が続く航空管制により生じた損害に対する賠償として、少なくとも四〇〇〇万レアルを連邦政府に求める考えを明らかにした。
 同副組合長によると、航空管制のトラブルによる航空各社の運航遅れは十二日間に渡って続き、各機が平均で二時間半遅れることで一日当たり二五〇万レアルの損害、さらに搭乗のキャンセルと航空券購入代金の払い戻しで五〇万レアルなどの損害が発生しているという。
 Sneaは七日に開かれる予定の民間航空庁(Anac)との会合で、空港使用料の支払い免除により損害を相殺するよう求める方針で、Anacも航空会社には損害賠償の請求権があることを認めている。また、乗客が搭乗した便の発着遅れに対する損害を航空会社に求めて訴訟を起こした場合も、責任は政府にもあると主張していくと副組合長は述べた。
 飛び石連休の最終日による旅行客の到着と、今回の混乱で混雑の予想されたサンパウロ国際空港(グアルーリョス空港)では五日、政府の期待した通りに、発着時間の遅れが平年通りのレベルに戻った。ブラジル空港設備公社(Infraero)は五日、同日の最高の遅れは一時間十分に収まったと発表した。
 グローボニュースの調べによると、十月二十五日から十一月四日までに全体の三五%にあたる便(五一四五本)で二十五分以上の遅れが生じ、八%(一一七六本)が欠航したという。