日本移民百周年記念事業の一つである「マナブ・マベ日伯近代美術館」建設を支援する歌謡祭が十五日午前八時から静岡県人会(ヴェルゲイロ街193番)で開催される。入場無料。夫人のよしのさんと、「マナブ・マベ日伯近代美術館建設支援歌謡祭」実行委員会の関係者が案内に来社、来場を呼びかけた。
同記念事業は、一九九二年の火事で半焼したリベルダーデ区サンジョアキン街の旧カンポス・サーレス州立校を日系美術館に復元させる計画で進められ、二〇〇八年の完成を目標にしている。
間部学さんは一九九七年に死去。五九年からプロの画家として才能を発揮してきた。日本人画家としてブラジル社会に影響を及ぼした人物。
文協から約百メートルの距離に位置する同地に建設予定の美術館は広さ二五〇〇㎡。間部さんをはじめとする日系人画家の作品を飾るほか、芸術作家の展覧会を開けるようにサロンも設置する予定だ。
「日系人の〃名所〃、胸を張って紹介できる美術館をサンパウロに作らなければならない」と日伯音楽協会会長で同実行委員長の北川さんは建設に対しての意気込みを話し、「音楽も美術もみんな芸術。今回の支援歌謡祭はお世話になった間部先生への恩返しだと思っています」と述べ、多くの来場を呼びかけた。
歌謡祭当日は、支援ビンゴ大会のほか、雑貨や衣類のバザー品や、間部学Tシャツも販売される予定。
会場では、なつメロ(飛び入り)参加者も受け付けている。希望者は十レアル。
問い合わせはマベ・マナブ協会(11・5011・5869)または、NAK本部(11・2275・8277)まで。
「間部さんへの恩返し」=15日に美術館支援歌謡祭=サンパウロ市
2006年11月8日付け