コラム
リベルダーデで以前、いつも五、六匹の犬を引き連れている浮浪児がいた。ずっと少年だと思っていたが、ある時女の子だと聞いて驚いた。そういえば最近見かけない。
近頃、街角で小銭を求める子供が目に付くようになった。中には悪いことをする子もいる。でも一方で、彼らの成長を想像するたび複雑な気持ちにもなる。
先日乗ったタクシーでたまたま日系女性の運転手に出会った。道すがらブラジルと日本との違いに話題が移ると「日本人はみな教育を受けているから」と話していた。
もっとも、「教育を受けている」はずの日本でも、理解に苦しむ事件が増えている。道で暮らす子供や犯罪が、教育だけで無くなるものでもないだろうけど、ブラジルの現実を象徴するようなあの子供たちの姿を見て、その二文字が思い浮かぶのも確かだ。(ま)
2006/11/08
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