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15日にも運賃値上げか=地下鉄、バスなど同時に=サンパウロ市

2006年11月9日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙八日】サンパウロ市の地下鉄、市内バス、近郊都市を結ぶトロリーバス(EMTU)とパウリスタ鉄道(CPTM)の運賃値上げが、早ければ今月十五日にも実施される可能性が出てきた。
 カサビ市長は七日、バス運賃の値上げはまだ予定に入っていないと発言したが、地下鉄を管轄する州政府は年内の値上げを見込んでおり、ビリェッテ・ウニコ(地下鉄・鉄道とバスが乗り継ぎ可能な乗車カード)のシステム調整の関係から、四つの交通機関は同時に値上げされる公算が強い。
 新運賃についてレンボサンパウロ州知事は七日、地下鉄が提案した二・六〇レアル(現行二・一〇レアル)を「州民へのたかり」としてはねつけた。しかし、バス(現行二・〇〇レアル)が二・三〇から二・四〇レアルに値上げされるとの予測もあり、地下鉄はバスより一〇センターボ高い二・四〇から二・五〇レアルになるとみられている。
 現行運賃は、地下鉄が二〇〇五年一月に一〇・五%、バスは同年三月に一七・六五%値上げされたもの。値上げ幅が小さい場合、二〇〇七年内または〇八年の市長選挙後に再び値上げされる観測も飛び出している。一九九四年に〇・五〇レアルだったバス運賃はほぼ毎年、インフレ率(IPC)を上回る値上げが実施されてきた。