【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】ブラジル弁護士会(OAB)サンパウロ州支部が弁護士に敵対する人物のリストをインターネット・ホームページに公表すると決定したため、敵対者の所属する団体は、同措置に対し反発を強めている。
リストには、弁護士活動を妨害し、特権を侵害したと同支部委員会が判断した裁判官(五十三人)、検事(十七人)、市警(三十人)、ジャーナリスト(二人)など一七三人の名が連ねられている。またOABは、裁判官や検事を始め定年退職後に弁護士活動を望む敵対人物に対し、弁護士登録を拒否することを将来的に検討している。
同支部弁護士特権委員会のフィーリョ委員長はリストについて、「迫害リスト」や「魔女狩り」ではなく、敵対人物の公表は一九九四年の連邦令に基づいた措置で、違法ではない点を強調した。ホームページに掲載するのは、透明性を高めるためと理由を説明した。
ブザトOAB会長は、同支部の決定は弁護士会の連邦審議会に通知されていないと述べ、公表は支部独自の判断に基づくものとした。リオデジャネイロ支部では、リストは作成するが公表する予定はないという。
公表決定を受けて裁判官や検事からなる諸団体は、行き過ぎたもので、OABへの尊敬を損なうものと、同支部の措置に反対する声明を発表した。
弁護士敵対者リスト公表へ=OABサンパウロ州支部=敵側は一斉に反発
2006年11月10日付け