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ファストフード店に春=国内資本系、客の心つかむ

2006年11月10日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】国内資本で老舗のファストフード店が活況を呈しており、遅過ぎたともいえる春を満喫している。大手四店のジラファス、ボブズ、スポレット、ハビビの今年の売上げは一五億レアルに達するとみられている。ファストフードはマクドナルドなどの外資に牛耳られていたが、ここにきて地場にマッチした商法で大きく成長した。
 ジラファスは二十五年前にブラジリアで創業、サンドイッチとジュース、アイスクリームを売るだけの軽食店だったが、メニューに工夫をこらし、現在では全国に二一五店舗を有し、年間売上げは二億四〇〇〇万レアルとなった。
 最長老格のボブズは長年の不振から脱却、昨年は空前の三億五〇〇〇万レアルの売上げとなった。現在五六〇店舗を有している。目玉商品となったピカーニャのハンバーグに続き、客が好みの材料でサンドイッチを作れるのが好評を博している。
 ハビビは二八五店舗で売上げは七億五〇〇〇万レアル。低価格をモットーとしている。スポレットは一五〇店で一億八〇〇〇万レアルの売上げ。客の目の前でパスタ類を調理するのが受けている。こうした好調の理由として関係者は、長年の経験による、外資には分からない客の心理をつかんでいることを挙げている。