【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ市ブラス区で九日深夜、露天商(カメロー)の取締りに出動した警官隊と商人らが衝突し、トラックとバスがそれぞれ一台焼き打ちされ、乗用車二台が破壊、警官四人が負傷する騒動が発生した。同区での不法営業取締りは今回で二十二回を数えるが、これまでで最悪の事態となった。
取締りの対象となったのは同区オリエンテ街の早朝フェイラ(朝市)が立並ぶ場所で、午前〇時を過ぎた頃からバラックが組立てられる。警官隊はその時間帯の前は立入禁止とした。七日にも同様の措置がとられ、この時はカメローらが警官に向けて投石などして抵抗した。焼き打ちされたバスとトラックは警官隊が分乗してきたもので、消防がかけつけたが全焼した。
警官隊は催涙弾やゴム弾を発射、現場は市街戦の様相を呈した。午前六時半ごろ騒動は収まり、立入禁止は解除された。カメローらに閉店を強要された商店は、午前十時ごろに営業を開始した。
カメローと警官隊が衝突=バラック組立て時間めぐり=サンパウロ市
2006年11月11日付け