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北東部の風雲児、南へ=ショッピングセンター手に

2006年11月15日付け

 【ヴァロール紙二日】北東部地方の風雲児、ジョアン・C・パエス・メンドンサ氏はスーパー・チェーンをオランダ系企業へ売却し、ショッピング・センターへ鞍替えした。現在は北東部地方に五カ所、サンパウロ市にヴィラ・ロボス一カ所を所有している。
 同氏はショッピング・センターが時代の流れだと見て、今度は南部と南東部へ本格進出を決めた。レシッフェ市ボア・ヴィアジェン海岸に二〇階建てのショッピング・センターのデラックス版を建設したが、北東部は南東部に較べ利益も少ないという結論だ。
 北東部では次に観光事業に挑戦し、ペルナンブッコ州南部の海岸にある一都市を買収。リゾート・ホテルや娯楽設備、スポーツ・センター、空港、付属設備などを備えた一大観光都市を建設する。近く不動産証券を発行し、外国人などから資金調達を始める。
 同氏のオフィスには、スーパー・ボンプレッソ一号店の写真が掲げられている。家族が総出で早朝から深夜まで馬車馬のように働き、現在の基礎を築いたのだそうだ。取材の当日はビルの屋上にロゴマークのJCPMを置く置かないで、建築デザイナーと大喧嘩をしていた。そんな陳腐なことをしたら、建築芸術が打ち壊しでデザイナーの沽券に関わるというのだ。
 新規ショッピング・センターにはロージャ・レンネルやリアシュエロ、C&Aなどのアパレル、サライヴァ書店、シネマルク、ボンプレッソのスーパー・チェーンなど主要テナントが資本参加をして全伯規模で展開する予定。銀行からの借入は総工費の三〇%位を目安にしている。
 他に期限付きの大小賃貸テナントが、多数入るので面積や賃貸料、立地条件にバラエティを持たせている。客層もAクラスからDクラスまで迎えて、誰も気後れや遠慮をしないように配慮している。

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