コラム
「提携が三十年間続いたのは文協のおかげ」。オザスコ市と津市の姉妹都市提携が今年三十周年をむかえたが、そう語る市関係者の言葉に誇張はないようだ。
提携以降、両市間の連絡はいつもオザスコ文協を通して行われてきた。来伯使節団の役所や議会での通訳、旅行先での手続きなども全て文協メンバーが付きそっていた。
「お互い言葉がわからないからね。いつも伊藤(勝豊)さんと中岡(カルロス)さんがあれやこれやしてましたよ」と文協関係者。「名前だけの提携もあるけど、文協がしっかりしてるところは中身のあることができる」と満足そう。
さて、市町村と合併し三十万近い人口になった新「津市」。市内に約三千六百人のデカセギブラジル人がいるが「対応はこれから」と助役はいう。ならば、ぜひこの提携関係を活かしていってもらいたい。 (稲)
2006/11/15
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