【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】十月に行われた総選挙で当選した下院議員は一人当り平均で七八万レアル、上院議員は約三〇〇万レアルの選挙資金を費やした。選挙高裁が九日に発表した各候補の選挙資金収支白書によるもので、今年から立候補者は、裏金と脱税を取り締まる目的で申告が義務づけられた。
当選者は申告したものの、全国の立候補総数の一万九九五九人の三五%は未だに申告洩れとなっている。それによると、当選した下議五一三人の平均収入は七八万六九〇レアル、支出は七七万八一五〇レアルで、上議二十七人は収入が二九五万レアル、支出は二九三万レアルだった。州議当選者一〇五九人の平均収入は三九万七〇八〇レアルで、支出は未発表。
サンパウロ州の下議当選者が収支ともに最も多く、平均収入が一億二五〇万レアル、支出は一億二二〇万レアルだった。ミナス・ジェライス州選出議員は収入が四三〇二万レアルで支出は四二七〇万レアル、リオデジャネイロ州では三〇四〇万レアルに対し二九九〇万レアルだった。
上議ではミナス州の収入が七九〇万レアル、リオ州が七六〇万レアル、ロライマ州が五九〇万レアルで上位を占めた。申告数ではリオ・グランデ・ド・スル州が八四・〇二%でトップ、最低はアマパ州の二九・二六%、サンパウロ州は七四・〇四%だった。
一票当りの出費のトップはサンパウロ州選出のベルゾイーニ下議(労働者党=PT)の一八・六六レアルだった。一一万二〇〇六票の得票に対し、出費総額は二〇九万レアルだった。ブラジル民主社会党(PSDB)ではソウザ元大臣の一七・八三レアルで、サンパウロ州での最低出費はフェルナンデス下議(PSDB)の一・八三レアルだった。全国ではヴィタルジーニョ下議(ブラジル民主運動党=PMDB、パライバ州)の〇・四五レアルが最低だった。
高裁、選挙資金白書を発表=下議78万、上議300万R$
2006年11月17日付け