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地滑り浸水対策進める=南部地区ファベーラに集中=サンパウロ市

2006年11月17日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】雨の季節を迎えてサンパウロ市当局では、地滑りや浸水による家屋倒壊の危険地域のランキングを発表した。南部地区のファベーラに最も集中しており、警戒を呼びかけるとともに対策に乗り出す。調査によると、五六二カ所の要注意地区があり、このうち三一五カ所は危険状態にあり、集中豪雨で容易に被害の憂き目にあうと指摘している。
 ランキングのトップはカペラ・ド・ソコロ区で三九カ所、以下順にM・ボイ・ミリン(三八)、シダーデ・アデマル(二八)、カンポ・リンポ(二五)、フレゲジア・ド・オー(二三)となっている。昨年は危険地区の住人は一万一〇〇〇軒一八万人とされていたが、このうち六〇〇〇軒は立ち退き勧告で移転、二五〇〇軒は市の仲介で一一四カ所の安全地域へ引っ越した。