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若者の殺人被害者急増=10人中4人にまで=都会より地方で増加傾向

2006年11月18日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】全国で若者世代の殺人被害者が急増し、犯行場所が地方都市となり都会離れの傾向となっている。
 州間イベロ・アメリカ文部科学機関(OEI)が一九九四年から二〇〇四年までの十年間を調査分析したもので、二十歳から二十三歳までの若者の死因のうち四〇%が殺人によるもので、一〇万人当りでは五十一・七人、このうち四十三・一人が銃器によるものだった。これはコロンビア、ベネズエラに次ぐ世界三番目の高率となった。パレスチナと紛争が続いているイスラエルでさえ、わずか五・三%となっている。
 いっぽう調査では、十八歳未満の年齢層の殺人被害者の急増が指摘されている。この年代の死因の七二・一%が自然死ではない屋外での死亡で、このうち三九・七%は殺人によるものだった。過去十年間では六三・一%の上昇となり、とくに十四歳を中心とした被害者が多い。
 また黒人の被害者の急増も懸念材料で、〇四年の黒人若者の殺人は十万人当り八十五・三人で、白人の倍以上を記録した。殺人に次いで未成年者の死亡は交通事故死で全国平均一七・一%となったが、サンタカタリーナ州では四一・二%の高率を示したところもある。
 全国で〇四年に四万八三七四人の若者が殺害され、三万五六七四人が交通事故死、自殺が八〇一七人だった。ランキングのトップはリオデジャネイロ州で、十万人当り一〇二・八人で一九九四年以来、トップを維持している。次いでペルナンブッコ州が十万人当り一〇一・五人で、〇四年の犠牲者は一七四三人と、一九九四年より倍増してランクも六位から二位に上がった。
 エスピリト・サント州は九十五・四人でランクを五位から三位に上げた。サンパウロ州は五十六・四人で、〇四年の被害者は四二九五人(九四年は四〇〇六人)で七・二%の上昇となった。上昇率の最も高かったのがミナス・ジェライス州で十年前の三二九人から一七四三人となり、四二九・八%増となった。
 州都や大都市での殺人は十年間で三九・四%増となり年間ベースでは六・一%から〇・八%へと減少しているのに対し、地方都市では六四・五%増、年間五・三%増で全国平均の倍となった。これは企業が都会離れで地方に移転したのにともない、労働人口が流れたことが原因だと指摘している。人が集まるところで犯罪が多発するのは世の常としている。
 サンパウロ州ではイビウナ市が最も殺人が多く、昨年の二九件に対し、今年はすでに三三件を記録、これにより人口七万三三九六人に対し十五歳から三四歳までの一〇万人当りの殺人は一九〇・六人となった。サンパウロ州平均は一五二・六六人となっている。

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