【アスンシオン発】パラグアイを訪問された秋篠宮さまは三日、青年海外協力隊とのご懇談のあと、アスンシオン中央卸売市場をご視察され、鮮魚や薬草売り場などをご覧になった。なかでも一メートル五十五センチ、三十五キロの特大スルビ(なまず)には興味を示され、詳しく説明をお聞きになり、メモをとられる場面もあった。
赤白のワンピースを来た学校教師、親日家のフィデリーナ・オゾーリオさんは「日本が大好き。プリンシペ(王子)をひと目見たくてやってきました」と手に持った日の丸を広げて見せた。
青果売り場の入り口脇階段に並んだ一般労働者から拍手が送られた。連日、現地の新聞では皇室関係の記事や写真が第一面を飾る高い注目ぶり。秋篠宮さまが移動すると、市場内に詰めかけたたくさんの報道陣が一斉に移動し、市場労働者たちは突然の取材合戦に驚いていた。
市場内ある日系農業協同組合中央会事務所に勤務する秋田麻美さん(38)は「こんな汚いところなのに、よく見ていただいて嬉しい」と恥ずかしそうに喜んだ。大前美子さん(48)も「まさかほんとに来られるとは。別ブロックから追っかけみたいに来ちゃいました」と興奮冷めやらない様子だった。
その日はさらに日本パラグアイ学院、ニホン・ガッコウを訪れ、夜は大使公邸で飯井大使主催のレセプションに出席され、招かれた日系社会代表者らと親しく懇談した。
四日正午、国際空港の大統領ターミナルを出発され、チリ滞在後、ニュージーランド経由で七日午後、成田空港に無事帰国された。
秋篠宮さまパラグアイご訪問=特大スルビに感嘆!=市場労働者が拍手送る
2006年11月18日付け