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漂うエコディーゼル公団=株購入注文取消し相次ぐ

2006年11月22日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】未来の大産業を目指し、ルーラ政権は「ブラジル・エコディーゼル公団」を立ち上げ、資本金の公募を始めた。ところが小口投資家から株購入の注文取消しが続出し、同社の元管財人であったダニエル・ビルマン氏の関与問い合わせが相次いだ。
 それでブラジル・エコディーゼルは十日、ビルマン氏の正式解雇を発表した。疑問はまだある。出資者の中にエコ・グリーンという聞いたこともない会社が、四七・七%の筆頭株主として加わっていること。大株主はいつ小株主を罠にはめて逃げるか分からないからだ。
 しかし、株所有者の身元は公表しないというのが株公開の原則であり、エコ・グリーンの株主と持ち株数について公表はできないという。一つだけ言えるのは、エコ・グリーンの株主の一人が米国デラウエアに本社を置くホールディングのオーナーであり、そのホールディングの管財人はケイマンに本社を置くBTグローバル・ファンドという会社である。
 ブラジル・エコディーゼルは、さらに拙いことをした。販売価格を変更したうえ、サンパウロ市証券取引所への上場日を変更した。公告では株公開は十三日であったが、売買登記は二十二日だというのだ。二十二日は、決済日なのか取引日なのかは定かでない。
 同公団は公開株価の指値を、予想価格より安い一七レアルから二二レアルの間に設定した。これが同公団の株価をさらに弱気にする拙策であった。結局株価は一二レアルで取引され、ようやく三億七八九〇万レアルを売った。
 投資家は株の値下がりで損したばかりでなく、得体の知れない株主を抱えるリスクも背負うことになる。ブラジル・エコディーゼル株は、まだ白黒もつかないエコディーゼルの海で漂流することになりそうだ。

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