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高齢者のエイズ患者急増=コンドーム使用拒否多く

2006年11月23日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】世界的に若者のエイズ患者が増加傾向にあるのに対し、ブラジルではそれに逆行する形で高齢者の患者が急増している。
 保健省が二十一日に発表したエイズ実態によると、五十歳から五十九歳までの年代で二〇〇五年度の発病患者は十万人当り二十九・八人となり、ほかの年代よりも多かった。一九九六年の時点では十八・二人で若い世代より少なかった。
 高齢者になるとコンドーム使用を頑なに拒否する傾向が強く、これが感染の急増の原因とみられている。他の年代の二〇〇五年度の発病は(カッコ内は一九九六年)、十三歳から十九歳までが一・四人(二・〇人)、二十歳から二十四歳までが十三・三人(十九・二人)、六十歳以上が八・八人(五・九人)となっている。
 同日発表された国連のエイズ白書によると、ブラジルはエイズ対策で世界の模範国と指定されている。コンドームの使用率は九八年から〇五年までの間に五〇%上昇した。またエイズ検査はこれまでに国民の三分の一が受けていることなどが評価されている。保健省によると、コンドームは若い世代に普及しているものの、エイズ発生以前に性経験のある四十才以上の世代の意識改革が難しいと指摘している。
 国連によると、昨年度の全世界のエイズ患者は三九五〇万人で、〇四年より二六〇万人上回った。アフリカ諸国が六三%を占め、依然としてトップになっている。しかし注目されるのがアジア地区でのまん延で、〇六年に入り四三〇万人となり、〇四年以来四〇万人が発病した。死亡者も二九〇万人を数え、その四〇%が若者で、十五歳から二十四歳までの世代の死亡は一七二万人となった。

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