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東西南北

2006年11月23日付け

 労働者党(PT)は来年から下院議員の給与を三〇%増の月一万六七〇〇レアルに引き上げることを検討している。二〇〇二年以降のインフレ分を調整していないのがその理由。一方、下院は最低賃金を上回る年金の一六・六七%調整案を否決、調整率は暫定令の五・〇一%となった。
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 航空管制局のヴィラリーニョ局長は二十一日、空港のラッシュアワー(午前七時から九時半、午後五時から七時半)の便を他の時間帯に変更する必要があると発言した。航空会社は即刻反対を表明。空港での発着遅れが続く中、長距離バスの需要は一カ月半の間に二〇%から三〇%増加している。
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 黒人意識向上の日の翌日に当たる二十一日、サンパウロ国際空港で黒人女性の空港職員を「黒ちゃん」と呼んだ女性(35)が、人種差別の容疑で現行犯逮捕された。税関前の列に横入りしようとしたのをとがめられた後の出来事。人種差別に対する刑罰は禁固三年未満に罰金。
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 サンパウロ州バウルー市で二十日、盗みを働くためパン屋に煙突から忍び込もうとした青年(24)が、胸まで入ったところでつっかかり、身動きがとれなくなった。消防隊に引きずり出された青年は病院に運ばれた後逮捕。
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 サンパウロ市から五〇キロメートル離れたアラサリグアマ市は全国に先駆け、同市の市警をSFもどきの電子銃で装備させた。世界の四十五首都では、既に実戦で使用されているもの。電池八個を装填し引き金を引くと、二本の電子矢が方向指示灯に向かって飛び出す。矢は皮膚を貫通し筋肉の神経をけいれんさせるが、死には至らない。