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貧困層の購買力上昇=他の所得層を上回る勢い
2006年11月24日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】所得が最低賃金の四倍(一四〇〇レアル)までの貧困層とされるクラスDおよびEの家庭の購買力が、二〇〇三年一月から今年八月にかけて、ほかの階層よりも大きく伸びた。コンサルタント会社が八二〇万家族を対象に過去四年間週毎の購買費を調査したもので、このクラスの食料品や衛生品など日用必需品の購買力は一一%上昇した。クラスCは一〇%、クラスAおよびBは七%どまりだった。
その他の製品は三五%の上昇を見せ、おやつ類やインスタント食品、化粧品など、これまでぜいたく品とされてきた物も購入を始めた実態が明らかになった。これにより過去一年間で二一五万世帯がランキングを挙げて、上のクラスに流入している。昨年はクラスDおよびEは四四%だったが、今年に入り三九%へと減少した。
いっぽうでクラスCは三三%から三七%へと増加。ピラミッド体型に変化が生じている。この原因として貧困家庭手当(ボルサ・ファミリア)の普及によるコンサイニー融資(返済額が銀行口座から自動的に引落される)の活用が挙げられている。