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「マベ美術館」建設へ=資金カンパの歌謡祭

2006年11月24日付け

 マナブ・マベ日伯近代美術館建設支援歌謡祭(NAKブラジル、オンキョウ=北川彰久代表=主催)が、十五日、静岡県人会館で行われた。四百人の歌手が参加、祭りの純益五千六百九十レアルが、北川代表から間部ケン美術館建設委員長に贈られた。間部委員長は「寄付金は美術館の土台となり、後世に伝えられるでしょう」と謝意を述べた。
 主催者の役員たちは、美術館建設支援委員会を立ち上げ、歌謡祭を募金運動の第一弾として始めたもの。北川代表は、故間部画伯の生涯の仕事について、「父祖の地日本の伝統に根差した感性と、ブラジルの風土に育まれた感性が融合している」との評に同感の意を示す。
 祭り会場には、美術館の完成予想図がはられ、間部画伯の自画像、アブストラクトの作品が展示され、さながら美術館のような雰囲気がかもし出された。静岡県人会館内の会場は二つとも超満員。数回ビンゴも行われた。朝の開会式には野村アウレリオサンパウロ市市議、田中エミリア・ブラジル生け花協会会長らの顔も見えた。
 よし乃夫人は「亡き夫も草葉の陰で喜んでいると思う。美術館が日本移民百周年記念祭典への贈り物として、みなさまとともに完成をお祝いできるよう願っている」と感激だった。
 主催者側の羽田宗義顧問らは審査員、司会、進行などで、ボランティアで働いた。