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大耳小耳

2006年11月28日付け

 ブラジルでは日本語スピーチコンテストだが、日本ではポルトガル語のそれが京都外国語大学で二十五日行われ、全国から集まった十二人が「滑らかな発音で熱弁を振るった」(京都新聞)という。優秀者にはポルトガル大使賞が授与され、副賞としてポルトガルに一年留学(往復旅費)できる。留学費用や往復旅費はポルトガル外務省が負担とか。同じポ語でもブラジルのUSPへ留学、という訳でないないようだ。ぜひイタマラチーにもがんばってもらい、ブラジル大使賞を授与してほしいものだ。
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 旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の元スパイが一日に亡命先の英国ロンドンの寿司屋で放射性物質を盛られて、入院先で死亡したというニュースが世界をにぎわしている。そういえば、ナチスの残党がブラジルに逃げ延び、第二のヒトラーを生むための生物学的暗躍を描いた小説『ブラジルからきた少年』では、サンパウロ市の日本食料理店が舞台になったスパイ劇が描かれた。世界的なブームの影で、日本食の神秘性はますます輝きを増している?!
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 あと四日ほどで十二月。街のそこここでナタルの飾り付けが目につくようになってきた。気が付けば、編集部のあるビルの入口にも小さなクリスマスツリーが光っている。とそんな折、某日系団体を訪れると、一世の男性から「賀正」と書かれたイラストをもらった。街はクリスマス一色、それでも日本人にとってはやはりお正月か。