2006年11月30日付け
上院倫理委員会は二十八日、救急車納入汚職に関与した疑いの上議四人を議員権はく奪対象から外す決定を賛成多数で下した。証拠不十分で、ピザ(うやむやにすること)ではないと委員長。与野党が足並みを揃えて四人の救済に動いた。
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サンパウロ市南部パレリェイロス区とスザノ市のバール前で二十八日未明、二件の大量殺人事件が発生、少年五人を含む十人が死亡、二人がけがをした。サンパウロ市の事件の目撃者によると、被害者の一人は話し合いを求めたが、問答無用と犯人は容赦なく撃ち殺したという。サンパウロ市では今年、二十件の大量殺人事件が発生、七十三人が死亡している。
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エスピリト・サント州カリアシカ市の道路清掃人ブレタさん(43)は二十一日、ゴミ袋の中から一万二〇〇〇レアルを発見したが、上司に持ち主を捜すよう報告。まもなく確認された持ち主(ロッテリカ経営)は謝礼として一〇〇〇レアルを支払った。「そのままネコババしようとも思ったが、良心が痛んだ」後の美談。
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二〇〇五年の所得に基づいた〇六年度所得税の免税申告が三十日に期限を迎える。年間所得一万三九六八レアル以下の人が対象、申告はインターネットや郵便などで。二十八日午後時点で九七〇万人がまだ申告していないという。
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アマゾナス州北部に居住するバニワ族の民芸品デザインが、ファッション界で注目されている。民芸品は、ネグロ川岸で採取した笹で編んだ小籠である。現地の仕入れ価格が一個二八レアルなのに、サンパウロ市の小売価格は二〇〇レアルだ。国連が先住民保護のため、ユニークなデザインのビジネス化を検討している。