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議会に出ない下院議員=祝日前に公務理由に欠席

2006年12月5日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】三年七カ月(二〇〇三年二月から〇六年九月まで)の間に下院で開かれた五六八件の議会で、議員の有給休暇取得件数が四万七六四二件に上り、一回の議会の欠席者が平均で八十四人(議員総数は五一三人)に達していたことが、フォーリャ紙の調査で明らかとなった。
 議員らは公務(三万七五〇〇件)や病気(七一一一件)を主な欠席理由としており、欠席数ランクのトップはコエーリョ下議(自由前線党=PFL)の二九三で、欠席率は五二%。
 公務を理由とした欠席は祝日や連休に近い日が多く、例えば〇三年のカーニバル前の議会では一五四人、〇四年はチラデンチスの祝日前に二〇二人、北部と北東部地方のフェスタジュニーナ(六月祭)と重なった六月二十九日の議会は半数を超える二六四人、クリスマス三日前の十二月二十二日に開かれた議会は、二二〇人が公務を理由に欠席した。
 正当な理由のない欠席は減給、または議会の三分の一を超えると議員権はく奪の対象となる。公務による欠席は下院リーダーらによる申請を執行部が許可するか、下院議長が許可するが、申請内容の真偽は、まったく確認されていないという。
 一度も欠席しなかった下議は、ポルテーラ下議(共和党=PR)など五人に過ぎない。出席率の高い下議と低い下議それぞれ五十人を調査した結果、高い下議ほど再選者が多かった(二十七人)が、なかには欠席ゼロでも落選した下議もいた。