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パラナグアに生きた半世紀=大石さん句集「臥人山」

2006年12月5日付け

 俳句歴六十七年の俳人・大石青村(本名・武司、83)がこの度、句集『臥人山(がじんざん)』を刊行した。
 大石さんは、チエテ移住地で育ち、一九五五年にパラナグア市に転居。それまで山の無い奥地で過ごしていた大石さんにとってパラナグアの背後に優美に横たわる青い山々は「夢見るような美しい山」だった。それが臥人山だった。
 「星月夜 静臥美しき 臥人山」――嬉しいときも、悩んでいたときも、臥人山を見れば心が休まったという。
 同句集は主に、パラナグアを愛する大石さんの感動を描いた作品、八百句を選句したもの。大石さんは「この海岸山脈の臥人山が見守る地を終の棲家に決めて総決算のつもりで出しました」と話している。
 なお、句集は老ク連にも置いてある。
 問い合わせは、大石さん(41・3423・3061)まで。