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大耳小耳

2006年12月5日付け

 先月二十四日夜、埼玉県東松山市内の県道でブラジル国籍の若者二人が乗った乗用車が大破、運転していた二十歳の男性が死亡する事故が起きた。車は高速度でカーブを曲がろうとして複数回スピン、ガードレールや踏み切りの遮断機に激突し、原型を留めていなかったという。定住者が増えるにつれ、日本でブラジル人が関わる交通事故は増えていくだろう。その衝撃度から今回はメディアに乗ったが、報じられることのない事故はどれだけあることか。
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 日本の伊藤園は「ビタミンフルーツ 熟りんご」という果汁飲料を十一日から発売する。原料は、酸味と甘みが特長のブラジル産「ふじ」を主体に使用。広報によれば、一本あたりのビタミンC含有量が二百五十mgと多いうえ、完熟りんごの味わいが楽しめるとか。アセロラやオレンジ果汁が日本に輸出されているのは有名だが、最近ではマンガやアサイも。地中海ミバエの関係もあり、生のままでは難しいフルーツの輸出だが、加工品の可能性はまだまだある。今回はりんご果汁も仲間入り。さて次は柿とか?
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 朝日新聞の報道によれば、南米十二カ国の間で、観光目的であればパスポートがなくても互いの国を行き来できるようにする方向で検討が進んでいるようだ。それぞれの国で有効な身分証明書を持っていれば、観光目的の九十日間の滞在が認められるようになるというもの。人的往来、観光などの産業を盛んにするのが目的だという。