2006年12月5日付け
来年、移住地設立四十五周年を迎えるグァタパラでは、現在、記念誌の編纂を計画。本格的に資料集めが行われている。
「『移民発祥の地』といわれるグァタパラを中心にして移民のポジティブな側面を見ていくものにしたい」と川上淳文体協会長。「錦を飾って日本に帰った人もいるし米作りで儲けた人もいる。移民史は悲劇の歴史じゃないんだから」。
先日、昭和村植民地の同窓会があった。ブラジル人の先生はじめ、ガイジンをからかって楽しんだ話が飛び出す。小学校のころの思い出は笑い話ばかりで尽きることなく続いていた。
そうか、と川上会長の言葉に納得。移民の歴史が決して平坦なものでなかったことは確かだが、その中でしたたかに〃楽しみ〃を生みだしていたということ、〃いい思い出〃をもっと強調してもいいかもしれないと思った。 (稲)