2006年12月8日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】二〇一四年のサッカーワールドカップ(W杯)開催に向けて国際サッカー連盟(FIFA)は六日、立候補国の審査を始めた。決定は二〇〇七年十一月に行われる。
これを受けて同連盟のブラッター会長は同日、ブラジルは開催有望国であり支援は惜しまないが、同連盟が要求する規定や条件を網羅した開催プランを早期に提出しなければ、他国にさらわれることになるだろうと警告した。
W杯は南米大陸では一九七八年にアルゼンチンで開催されたのみで、このため二〇一四年は南米での開催が、同連盟内で暗黙の了解事項となっている。中でも立候補を表明しているブラジルが有望視されている。同会長の今回の発言はブラジルの緩慢な動きに釘をさしたもので、ウカウカしていると北米大陸で開催することもあり得ると言明した。北米ではカナダが立候補しており、同会長はカナダは複数の国際大会の経験があり、申し分ないとの考えも示した。
W杯開催のためにはスタジアムの整備はもとより、治安対策の完備、インフラ整備が要求され、FIFAの視察を受ける。