コラム　オーリャ！

２００６年１２月８日付け

　歩行中の喫煙者。女性のなんと多いことだろう。サンパウロ市内の歩道で注意して見ていれば、七〇％くらいが女性だ。喫煙しないで歩くと、損をする、と思っているのだろうか。歩道が狭い場合、すれ違いのとき、こちらの衣服に火をつけられるような気がして、ハラが立つ。
　ブラジル人女性は、メイクも服飾のほうも上手でおしゃれだ。歩行中、手に持つタバコもきれいに見せるアクセサリーだと考えているフシがある。どうしてもニコチンの必要に迫られているとは思えないからだ。
　ＷＨＯ（世界保健機関）がこのほど、二〇一五年には、タバコが原因で死ぬ人が十人に一人になる、と発表した。
　そのころ、女性の喫煙者が多い分だけ、女性の死亡者が多くなって、ブラジルの男女別人口は、逆転、女性がぐんと少なくなっているかもしれない。（神）