2006年12月12日付け
三歳の息子を道連れにサンパウロ市を流れるピニェイロス川に身を投げた女性(26)を、通りがかった男性(27)が捨て身で救出した。男性は九日朝、通勤途中で橋の上から女性が男児を抱え飛び込むのを目撃。モトボーイに助けを求めたが断られたため、スキを見てバイクを奪い、車線を逆行して川岸に到着。腰の深さの川に入り二人を救出した。女性は男児の父親と妊娠中に別れた後、ノイローゼになっていたという。男性の行為に感銘を受けた上司は昇給を決めた。
◎
サンパウロ市東部アリカンドゥーヴァ通りで八日午後、マイクロバスがバス停で停車中のバスに追突し、マイクロバスの車掌が即死、乗客二十五人がけがをした。目撃者によると、追突したマイクロバスの運転手は猛スピードで走りながら、別のマイクロバスの乗客と言い争っていたという。
◎
ゴル航空機墜落事故で、同機に接触した小型機のパイロット二人が八日、連警の取り調べで六時間に渡り黙秘を続けた後、米国に帰国した。過失致死罪で起訴されたため、両国の協定により米国で裁判を行い、有罪であればそこで刑罰を受ける。
◎
サンパウロ市カンブシー区が発足して百周年を祝う記念ショーが十日、開催された。同区はサンパウロ市の最も古い区の一つとされ、当時の写真展も行われた。サンパウロ市発サントス行きの鉄道馬車は、カンブシー駅から出発したという。
◎
ヴィラ・マダレーナ区の陸橋をカラフルな色彩で塗装し、周囲の壁に壁絵を施してボヘミアン風の雰囲気をかもし出す計画がある。同陸橋にチン・マイア氏を始め芸能人らに新たな名前をつけてもらい、市議会に承認してもらう。