2006年12月13日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】バイア州サルバドール市で十一日午後五時半、フェリーが遭難して沈没、乗客一人が行方不明になる海難事故が発生した。残りの一三一人は全員無事救助された。
フェリーは乗客一二八人、乗組員四人を乗せてサルバドール市を午後四時四十五分に出港、トードス・オス・サントス湾に向かっていた。海上保安局によると、予想外の突風による高波が発生、船内で浸水が始まった。午後五時半には右舷に傾き操行不能となり、同湾の入口の灯台沖十一キロの海上で沈没した。
船長は浸水が始まった時点で全員に救命具を着装することを命じた上で、船から離れるように指示した。同時に保安局に通報、救助を求めた。保安局では船長の行動は適切だったと評価している。
行方不明となったのは六十一歳の男性で、同船した妻によると、男性は救命具を着けており、泳ぎもできたという。