2006年12月14日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】エスピリト・サント州ポルトセル港に十二日午前、インジオのグループが港内に侵入した。インジオらは弓矢などの武器を携行していたため、港湾局は治安上の理由で業務を停止、港を閉鎖した。
同港は製紙会社アラクルスの輸出積み出し主要港で、インジオらは同社と係争している土地所有問題の司法判断が遅れていることに抗議して、武力行使に出た。係争している同州のインジオ保護地区一万一〇〇〇ヘクタールで、アラクルス社は合法的に入手したものだと主張、インジオらと食い違いを見せている。
同港はアラクルスのほか、セニブラやスザノなどの大手パルプメーカーも使用しており、国内のパルプ輸出の九〇%を積み出している。その数量は年間四五〇万トンに上る。このため、一日の積み出し業務が停止すると七〇〇万ドルの損害となる。インジオらは必要なら何日も居座る用意があると強硬姿勢を見せている。