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文協図書館=古本市で1万レ超売上げ=来年4月に新刊千冊到着

2006年12月14日付け

 「みなさんの協力のおかげで、一万レアルを超える売上げになりました」。十一月十九日に行われた文協図書委員会(宮城滋委員長)主催の古本市では、予想を超える売上げがあり同委員会は喜んでいる。
 当日は五百人が来場。重複本などを中心に七千冊が売りに出され、四千冊は売れたという。特に高野書店から百冊以上の新刊本の寄付があり格安で販売されるなど、比較的新しい本も見られた。
 一方、日本の大手書籍販売業の三省堂書店(亀井忠雄代表取締役社長)が今年創業百二十五周年を迎えたのを記念して、日本語図書一千冊をブラジル日系団体に寄贈するプロジェクトを進めており、六百冊は文協図書館に、残りは四十冊をセットにして全伯の図書館に送る。来年四~五月には到着する予定。
 亀井社長を中心に、ブラジル側では建築・不動産を手がけるマンクス社の小松幹彦社長、ニッケイ新聞社の高木ラウル社長、日本側ではビジネスコンサルティング翡翠(ひすい)社の岡本弘昭代表が協力している。
 寄贈本の選定をしているのは、同図書館に七月に赴任したJICAシニアボランティアの山本自子(よりこ)さん。「ここ二、三年に発行されたばかりの新刊本がどっさり到着する予定です」と期待している。
 事典やマンガ類は六百冊とは別枠なので、実際は一千冊近くが寄贈されるようだ。
 今年から図書館利用料が廃止され、文協会員になるだけで利用できるようになったが、今のところ、顕著な利用者の伸びはみられないという。同図書館では、新刊本の大量到着を機会に利用者増を図りたい、と考えている。