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東西南北

2006年12月16日付け

 救急車納入をめぐる汚職を調査していた蛭CPI(議会調査委員会)は十四日、満場一致で最終報告書を承認し、調査活動を終了した。救急車汚職では元保健相四人の関与を否定。関与を認めたのは連邦下議に当選したシリロ氏など三人だけだった。ヴェドイン文書購入事件では、疑惑の労働者党(PT)党員六人は告発されず、購入に使われた資金の出所も不明とした。
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 連邦警察は十四日、米国やスペイン、ポルトガル、ロシアなどに売春婦を派遣していた国内最大とみられる組織を摘発、八人をサンパウロ市などで逮捕した。主犯の女はモデル事務所を開いて女性を募集。インターネットを通じ、「十五日パック」など五〇〇から一〇万レアルで買い手から注文を受けて派遣、三〇から五〇%を手数料として懐に入れていた。
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 犯罪組織州都第一コマンド(PCC)が資金洗浄に使うラランジャ(名義賃貸人)として、ホームレスの名前を利用していたことが明らかに。「一銭もないのにどうしてガソリンスタンドの所有者に?」とホームレスの一人。
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 サンパウロ市南部シダーデ・ドトゥラ区で十四日、九歳の女児がマンションの十階から転落死。窓の格子がはずれたのが原因。
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 カサブサンパウロ市長は十四日、クリスマスのかき入れ時にスピーカーや拡声器など音響機器を使った果物やパモーニャ、ガスの露地販売を禁じた。露天商や行商人のCD販売ばかりでなく商店のクリスマス・キャンペーンも音楽抜きになりそうだ。違反者は八〇九四レアルの罰金。同市長が役員を勤めるサンパウロ市商業協会も、行き過ぎと批判した。