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市中貸出金利が上昇=Selic低下に逆行し

2006年12月20日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】基本金利(Selic)が十月の年一三・七五%から十一月には一三・二五%へと低下したにもかかわらず、個人、法人向け貸出金利は上昇したことが、全国経営財務役員協会(Anefac)の調査で確認された。
 十一月に入り、個人向け貸出金利の月平均は、七・四%から七・四八%へと三〇・〇五ポイント上昇し、年平均では一三七・六五%に達した。法人向けのそれは、月平均で四・二四%から四・二五%へ、年平均は六四・五九%から六四・七八%へ上昇した。
 基本金利は二〇〇五年九月の年一九・七五%から今年十一月まで六・五ポイント低下したが、金融機関と小売店の貸出金利は同期間に三・四七ポイントの低下に留まっている。
 同協会のエコノミストは、十一月の金利上昇理由を個人も法人も融資額が増え、返済不履行率が過去十二カ月間に平均一ポイント上昇したためと説明する。同率はサンパウロ州の場合、昨年の四・七%から今年十一月には五・三%へ上昇した。
 一方、同協会の示した金利は中央銀行のそれと比べて高すぎると批判するアナリストもいる。中銀の発表した十月の平均貸出金利は、個人向けが五三・一%、法人向けが二七・四%。中銀の方が調査対象の融資が多い。

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