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誘拐された少女を保護=犯人は子守の女と夫ら

2006年12月20日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ市誘拐犯罪捜査課は十八日、サンパウロ市内で一週間前に営利目的で誘拐された六歳の女の子を無事保護した。主犯は家政婦の女とその夫で、女は被害者の家で一年間子守りとして働き、四カ月前に辞めたばかりだった。
 誘拐劇は十日午後十時半ごろ、被害者宅から一〇〇メートル程の距離のパウリスタ大通りで発生した。誘拐された女の子は母親と二人の兄弟といたところを三人組に連れ去られた。犯人側から一〇〇万レアルの身代金の要求があったことから、同捜査課は営利誘拐として極秘に捜査を開始していた。
 主犯の夫婦を追及したところ、罪を認めたので十七日に逮捕した。女の案内で同市北部シダーデ・チラデンテスの公営団地の一室の監禁場所を急襲し、女の子を無事保護した。女の子はベッドの下にかくまわれていた。見張り役の女と食事当番の男も現行犯逮捕された。
 警官が保護した時の第一声が「パパイは? パパイに逢いたい」だった。無事な姿とけなげな態度に警官が感涙にむせぶ一幕も。この模様は証拠物件としてビデオに収録された。

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