携帯電話は複数所有へ=伯では8600万台普及
2006年12月20日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】国連は三日、「デジタル・ライフ二〇〇六」を発表。携帯電話は一人複数所有の時代に入り、テレビやラジオを超える一大ヒット商品になると報告した。携帯電話の使用に費やされる時間は、テレビやラジオ、新聞、映画に費やすそれより、はるかに上回っている。
携帯電話に加味された技術革新は、人類に新時代を呼び込んでいるという。携帯電話のデジタル技術は日進月歩で進み、小型化による携帯の便利さと応用範囲の拡大化で、人類の生活様式を変化させている。
労働人口となる十八歳から五十四歳の人に質問したところ、携帯電話に費やす時間は週当たり一六時間。テレビが一三時間、ラジオが八時間、新聞や雑誌が二時間という。固定電話が一〇億台に達するには一二五年かかったが、携帯電話はわずか二十一年で同数に達した。
さらに驚くべきことに、あと三年で三〇億台に達するという予測がある。三〇億台の携帯電話時代には、電波法の整備や戦略、対策などが必要になる。ブロードバンド電話や第三世代電話も出番待ちだ。
ブラジルでは現在、八六〇〇万台の携帯電話が普及している。最も多いのは中国の三億九三〇〇万台、続いて米国の二億一〇〇万台、ロシアの一億二〇〇〇万台、日本の九四〇〇万台。ブラジルの下にドイツやイタリア、英国、フランス、メキシコが続く。
一人が平均二台以上を所有する国は、二〇カ国もある。用途別に携帯電話を所有しているわけだ。携帯電話の激増に伴って、携帯用電話局も急ピッチに増設、交換能力が瞬時または同時交換のできる高度切り替え機が開発された。
ブロードバンド対応の電話は、米国の四九〇〇万台をトップに、中国が三七〇〇万台、日本が二二〇〇万台。ブラジルは、三〇〇万台である。ブロードバンドの使用料は、日に日に低下している。情報機器の技術革新により携帯電話ビジネスは、三兆一三〇〇億ドル市場となっている。