2006年12月22日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】年末休暇を前にし、さらに民間航空庁(Anac)がこの時期の通常運航を予測した翌日の二十日、全国の空港で離着陸遅れが発生した。チェックインカウンター前などに長蛇の列ができ、一部乗客が航空会社従業員と言い争うなど、各空港は混乱した。
同庁の調べによると、二十日午前〇時から十七時までに全国で一二〇二便のうち、四一・七%に当たる五〇一便が一時間以上遅れ、三九便がキャンセルとなった。コンフィンス、クリチーバ、レシフェ、リオデジャネイロ、グアルーリョスの各空港では、遅れた便が五〇%を突破した。
空港の離着陸は十月末以降航空管制トラブルが原因で遅れが頻発、今回の遅れは今月五日の大規模遅れに次ぐものとなった。しかし、原因はこれまでとは違い、リオ空港での整備不良やシステム停止を原因とするTAM航空の遅れと、コンゴーニャス空港(サンパウロ市)での二十日夜から数度に渡った悪天候による離着陸停止が、今回の遅れにつながったと同庁は報告している。
航空管制問題を含む離着陸遅れは、同庁は来年二月、航空会社全国組合(Snea)は六月末まで続くと予想している。問題解決には、同庁への投資増加と管制官の新規配属が必要と組合はみている。