ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
Xマス商戦は当て外れ=本番前に在庫一掃セールも
2006年12月22日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】今年の年末商戦、とくにクリスマス用品やプレゼントの販売が今ひとつパットせず、小売店では失望の色が広まっている。これを受けて特別セールやおまけに販売などがお目見得、中には早くも在庫一掃セールを打ち出している商店もある。
例年、在庫大売出しは一月から二月にかけて行われるが、クリスマス以前に行われるのは前代未聞となっている。特別セールでは七面鳥などの購買者にパネトーニ一箱を無料進呈したり家電製品の長期月賦の金利を半減したり、電子製品に特別ボーナスを当てがうなどの苦肉の策を取っている。
商店筋では年末まであと二回土曜日があること、十三カ月給与の半額の支払いが今週にかけて行われることで最後のかすかな期待を抱いているものの、このまま推移すれば大売出しに転じる覚悟をしている。これに対し、目ざとい消費者は最後のギリギリまで購買を控える動きが出ている。
クリスマスが未だ到来していないと嘆くのはロージャ・センで、昨年対比二〇%の売上増を予想していたが、今月に入り一二%に下方修正した。今週に入りこれを五%にせざるを得なかった。北東部地方に二二六店を有するロージャ・インシヌァンテは昨年対比五%増を見積もったが、現在まで二%にとどまっている。スーパーのウオール・マートは現在まで一五%増を見せたものの、当初目標の三五%に満たず、最後の追い込みに拍車をかけている。いずれの店も在庫大売出しの品目は昨年より二〇%増加させるとしている。