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年々増える交通事故=夏休みの旅行などご注意
2006年12月22日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】夏休みに入り行楽シーズンで旅行が増えるが、交通局では交通事故とくに死亡者が年々多発していることで注意を呼びかけている。
運輸省公共輸送局によると、二〇〇四年の十一万二四〇〇件の交通事故に対し、二〇〇五年は一〇万九八〇件と減少したものの、犠牲者の数は二三三人増加して六三〇〇人となり、年々事故の規模が拡大していることを実証している。
最も事故の発生率が多いのはレジス・ビッテンクール道で、トラックの走行が多いことで巻き添いになるケースが多発している。先週末では一日に二件のトラック同士の衝突で三人が死亡、数時間にわたり通行止めとなり渋滞は二〇キロ以上に及んだ。事故現場は平坦な直線コースで、十件のうち六件は不注意運転あるいはスピードの出し過ぎとなっている。
モジ・ベルチオガ道も難所となっている。週末にイタペビ市からサン・セバスチオン海岸に出掛けた観光バスが横転し、三人が死亡、五十一人が負傷した。バスは観光用のライセンスがなく、車体の検査期限が切れていた上に、定員を超えた乗客を乗せていた。
当局によると、事故の際の救出、医師の手当てなどで、国の支出は毎年二二〇億レアルに上るという。