2006年12月23日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】国会会期末を迎えた二十一日、下院倫理審議会は救急車汚職に関与した疑いで議会調査委員会(CPI)に告発されていた議員のうち、七人を無罪放免とする決定を下した。
同審議会は汚職に関与したとして、ロッシ(進歩党=PP)、ジュリオ(ブラジル民主運動党=PMDB)、カビシャバ(ブラジル労働党=PTB)、ジヴィノ(無所属)の四議員の議員権はく奪を決めた。しかし、この四人は十月の総選挙で再選されず、任期の切れる来年二月まではく奪を表決する本会議が開かれないため、はく奪手続きは中断されることになる。
再選の可否にかかわらず、もっと早い時期に本会議表決が行われ、はく奪が決定されていれば、今後八年間政治的権利を失い、立候補できなくなっていた。同審議会は同日、告発されていた他下議七人を証拠不十分を理由に無罪放免とした。それまでに四人が無罪放免となっており、告発された二人が辞職し、議員権はく奪を免れている。
同審議会のイザール会長は同日開かれた会合を単なる今年の締めくくりではなかったとし、CPIが国会活動が停止する選挙前に告発を行ったことが今回の不毛な結果につながったと責任転嫁した。また証拠不十分で審議中止となった下議七人全員を検察庁に告発すると述べた。
救急車汚職を調査するCPIは下議六十九人、上議三人の議員権はく奪を求めていた。残り五十五人は二十一日までに審議すら行われず、お蔵入りとなった。