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Xマス売上、予想超える=24日の「駆け込み」買い物で

2006年12月28日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】今年十二月一日からクリスマスの二十五日までのサンパウロ市の小売店の売上は、予想を上回り前年同期比五・七%の増加となったことが、サンパウロ州商業会(ACSP)の調査で二十六日、明らかとなった。ACSPは当初、売上を四%から五%増と見込んでいた。
 二〇〇五年の同期は、〇四年比で四%増だった。クレジット情報を統括する機関、Serasaによると、全国では十二日から二十四日までの間に売上は前年同期比五・四%増加、全国のショッピングセンター内で営業する小売業者の代表団体、Alshopによると、クリスマス時期の売上は同五%増加したという。
 予想を上回ったのは、クリスマス前日の二十四日に「駆け込み」の買い物が多かったためで、同日、クレジット販売システム(SCPC)への照会は前年比二三・六%、一括払いは同二六・九%も増加した。
 消費者の負債が増加しているにもかかわらず、十二月(二十五日まで)の売上の伸び率が昨年のそれを上回ったのは、主要小売店のローン金利の低下、〇六年に給与総額が五・七%増加したこと、失業率が下半期に低下したことが背景にある。
 「年末までに消費需要は減少し、十二月全体の平均売上はクリスマス前の平均を下回ると思う」と、ACSPのエコノミストは予想した。商店主らは、販売数が増えても単価の低い商品が多く、売上増につながっていないと不満を漏らしている。