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イブの祝宴で大混乱=市民警備員ら参加者と激突=サンパウロ市

2006年12月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】サンパウロ市都心アニャンガバウー広場で二十五日、クリスマスイブの祝宴で集まった市民と市民警備員が激突し、戦場さながらの大混乱に陥った。
 祝宴はサンパウロ市役所主催で、ホームレスのために行ったもので、市側を代表して社会福祉開発局長と市議が参列したが、警官隊が発射した催涙弾とゴム弾で軽いケガをした。両人は市長に報告するとともに市警総司令官に抗議して責任の追及を強く求めた。局長は市民を警護すべき市民警備員が暴力をふるうのは許せないと激しい怒りを見せている。
 市民警備隊によると、祝宴なかばで、参加者の一人が公衆電話に爆破物と思われるものを置いたのがモニターで映し出されたことで、連行しようとしたところを仲間がこれを阻止、激突になった。応援部隊とともに市民警備員らは催涙弾やゴム弾で鎮圧を図った。結局、爆発物はなく、容疑をかけられた人は無罪放免となった。これに対し局長をはじめ市民らは市民警備員らの軽率な行為だと抗議している。